『やまのめの六人』 原 浩著
今回の本は、
「ミステリー&ホラー」な小説。
結論から先に言うと、
「とても面白い本」だった。
極力ネタバレなしで紹介しようと思う。
物語は、
宝石を強奪した犯人達が、
1台の車に乗り込み、
逃走中に峠道で台風に遭遇する。
そして、土砂崩れで車が大破する。
辺りには、
人家など、全くないはずなのに
何故か、山頂付近に一軒の屋敷を見つける。
助けを求めたその家の家族3人が、
怪異で妖異な、人とは思えないような
世にも恐ろしい人間だった。
読書感想として、
誰しもの心の中に潜む欲望。
富や福、
いい思いを独り占めにしたいと思う
あさましい欲望や嫉妬心。
普段は、優しいそうに見える人。
しかし、
人の心の内は、他人にはわからない。
自分の心の内は、自分にしかわからない。
「我の悪心と戦う」
そんな物語だった。
そして、
もうひとつ。
「峠」の由来を思い出した。
ドキドキ感を味わいたい人に
おすすめしたい一冊である。