2021-07-28 枝の家 読書 『枝の家』 黒井 千次著 短編集。 ある老夫婦が、登場する物語なのだが、 夫である主人公が、何か心の中にわだかまりのようなものを感じながら物語が進んでいく。 私的には、「生まれ故郷と死に故郷」の話が、出てくる物語が興味深かった。 生まれ故郷を懐かしむには、長生きしなければ、懐かしむことはできない。が、死に故郷は、、、 少し哲学的な感じのする小説で、私のような者が、何かを語るには、ちょっと難しかった。 しかし、老後の気分を味わうことが出来る不思議な小説だった。