『そして、バトンは渡された』
瀬尾 まいこ著
2019年 本屋大賞 大賞作品。
極力ネタバレなしで進めます。
主人公の女の子は、
3歳の時に実母を亡くし
小学4年の時、
実父が、海外転勤のため
継母と国内で暮らすことになる。
主人公がピアノを弾きたいと
言ったため継母は、ピアノを持つ男性と再婚。
しかし、すぐ離婚してしまう。
また、別のタイプの同級生だった男性と
再婚し、また、すぐ離婚。
主人公は、
名字が、そのたびに変わる。
父親も変わる。
だが、
主人公は、逞しくも飄々と生きていく。
そして、短大を卒業して就職。
育ってきた環境が、人と違う。
しかし、
心の中の葛藤を清々しいくらい
人にスッキリと話す。
家族とは、
どういう形であれ、
「尊い」と思う物語だった。