文豪 谷崎潤一郎の在りし日の
日常を綴った作品。
桐野夏生著。
例によって、極力ネタバレなしですすめよう。
谷崎潤一郎は、
四人の女性を身の回りにおいていたようだ。
話は、
その四人の中の
「谷崎潤一郎夫人の妹」にあたる女性が進めていく。
かの有名な小説「細雪」は、
この四人の女性をモデルとして書かれたそうだ。
私的な読書感想としては、
谷崎潤一郎が、、、というよりも
女性の
内面的な奥底の感情、心の中の本音、
自分の立場は、守り抜く。
そして、
女性作家が描く女性と男性作家が描く女性は、
表現が異なることを感じた。
文中に性的な表現は、ほとんどない。
芸術家とは、
そんな疑問を持っている方におすすめしたい一冊である。