あの景色が見たい。

バイクツーリングと読書と日々諸々

少年と犬

f:id:xlr250-1993:20211026112550j:plain

『少年と犬』 馳 星周 著

数年前の直木賞受賞作品。

以前から読んでみたかった一冊。



いつものように

極力ネタバレなしですすめたい。



物語の主人公は、「犬」。


犬の名前は、「多聞」。

シェパードと和犬の雑種である。

「多聞」は、とても賢い犬だ。



多聞は、

元飼い主を探す目的で、

南へ向かうことになる。


その間、

途中で拾われ、いろんな人生を

送っている人達に飼われることになる。


ある地方では、

強盗団の運転手になった男。


ある地方では、

夫婦仲がうまくいってない家で。


また、違う地方では、

猟師の老人に。


それぞれの飼い主の

人生や人間模様を写しながら

「多聞」と共に生きる数ヶ月を

物語っていく。


そして、5年が経った、、、最後に。。。


私的な

読書感想として、


人は、誰かを愛し、慈しみ


そして、

人としての

思いやりや優しさを

身につけていくのだろう。


この物語は、


自分のことを

「どこかで、誰かが

気に留めています、心配していますよ。」


と、


言われたような感じがする。



そんな一冊だった。