『泡』 松家仁之著
主人公は、
両親がともに教師である、高校生の薫。
地元東京の進学校の男子校に
通い始めるが、どうも馴染めず、
遂には、不登校となる。
そして薫は、夏休みに
親戚の中でも変わり者扱いされていた、
大叔父の兼定の元へ行くこと。
兼定は、
太平洋に面した町で、
「ジャズ喫茶」を営んでいた。
大叔父、店員や客、
その周りの人々との関わりあいで、
社会との繋がりを体現していく。
読んでいくうちに、
人は人との関わりあい無しで、
生きていく難しさみたいなものを感じた。
人とは、付かず離れず。
そして、いい距離感を保つ。
理想と現実には遠い隔たり。
私的に、
バイクツーリングしている時、
頭の中は、桃源郷なのだ。