あの景色が見たい。

バイクツーリングと読書と日々諸々

同姓同名

f:id:xlr250-1993:20201125062312j:plain

『同姓同名』 下村敦史著

もしあなたが、
凶悪殺人事件の犯人と


「同姓同名」だったら。


極力ネタバレなしで、読書感想したい。


東京都のある場所で、

6歳の女の子が公園のトイレで
惨殺される事件が起きた。

犯人は、未成年で少年法により
報道では、氏名の公表は無かった。

しかし、
週刊誌が「実名」を公表。


その実名の
大山正紀」が、
SNS上でキーワード検索上位になる。


その後から
『同姓同名』の人たちの人生が、
今までとは違ったものになっていく。

そこで、ある大山正紀が、

「“大山正紀”同姓同名被害者の会」
をネットで設立する。

オフ会をして集まった「大山正紀」たち。

ここから、物語が展開。

読んでいくと
いろいろな社会問題を読者に提議してくる。

ネット社会の問題やコロナ禍で自粛する
人々の「マスク警察、いじめ、パワハラ」。


コミュニケーションの仕方が、
ひと昔前とは、明らかに違うことを

この本を読んで再認識した。



そして、



ため息が出た。