『真夜中のペンギン・バー』
横田 アサヒ著
表紙、本のタイトルともに
女性向けの小説かと思ったが、
読んでいくうちに
どんどんこの本の深みにハマっていった。
極力ネタバレなしですすめたい。
悩み事を抱えている主人公が登場する短編集。
しかし、
最後には。。。
物語は、
ペンギンのマスターがいるバーで、
悩み事を打ち明けると...
1話は、
社会人になったばかりの女性が高校時代から
片思いの男性に「気持ちを打ち明けたいが」と
いう相談。
2話は、
会社で上司からパワハラを受けている後輩を
なんとか助けたいという相談。
3話は、
大学を卒業したものの、就職せずに親からの
援助で暮らしている男性が、友人から借りた
お金で就職活動を始め、改心していく話。
4話は、
幼い頃に両親を亡くし、兄と祖父母と
暮らしてきた弟から兄への思い。
5話は、、、
私的な読書感想として、
1話を読んで、正直、
男性が読む小説ではないかなぁ~と思った。
ところが、
2話、3話、4話、5話と読み進めると、
この物語の奥深さに完全にハマった。
何かしらの問題に対して、
行動を起こさずに考えているだけでは、
何も変わらない。
それは、わかっていても
行動を起こす勇気が出ない。
どうしたらいいのか。
そんなことを
教えてくれた気がする小説だった。