『人間水域』 松本清張著
ふたりの女流水墨画家が、
お互いにライバル意識を燃やし
相手より優位に立とうとする物語。
どの世界でも
お互いを意識して、競争心を燃やし
切磋琢磨するということはよくある。
この小説の女ふたりは、
「執念」とは、なんぞや?
そして、
自分のテリトリーを広げていくためには、
相手のテリトリーを侵害していく。
ということを語っていたような気がする。
読書感想としては、
「マイペース」が、一番である。
しかし、
誰しもそうありたいと思っていても、
そうならないこの世の中。
ストレスの解消法を身に付けることが、
我が道を行ける手立てなのかもしれない。
そんなことを考えさせられた一冊だった。