あの景色が見たい。

バイクツーリングと読書と日々諸々

読書

無限の正義

『無限の正義』 中村 啓著 最近、 三寒四温という言葉を 思い出させる気候に。 何故か、 バイクに乗る気にならない。。。 そんなときは、 読書に限る。 さて、物語は 連続殺人事件を担当している 池袋署の警部補が、 捜査中に 娘から一本の電話が入る。 内容…

怪しくて妖しくて

『怪しくて妖しくて』 阿刀田高著 全12話の短編集。 小説の内容としては、 日常生活の中で ひとり一人の心の中に潜む 不可思議な心理心を描くミステリー。 この本を読んで 私的に感じたのは、 人は、 なぜ、仕事や趣味 そして、 しなければならないことを 毎…

死ねばいいのに

『死ねばいいのに』 京極 夏彦著 私的にインパクトのある タイトルに惹かれて読んだ。 極力、 ネタバレなしですすめたい。 ある20代のチャラけた男が、 知り合ってから 4回だけ会ってから死んだ女。 その女と関係がある人物たちに 女のことを聞いてまわると…

この世にたやすい仕事はない

『この世にたやすい仕事はない』 津村 記久子著 タイトルに見入った 極力ネタバレなしで。 新卒採用で就職し、 14年間勤めた後 その仕事を退職したある女性が、 その後、 一年間で五つの会社を渡り歩き 自分の人生の中で 仕事と人間関係を どのように自分自…

5分後に世界が変わる

『5分後に世界が変わる』 全16話が入った短編集。 16話それぞれに作家がいて 内容は、 主に若い世代の恋愛小説だった。 中でも この短編集で少し異質だった 「ツナグ傘屋」は、 恋愛物語ではなく、 家族愛を感じる物語で 涙腺を刺激するような小説。 和傘を…

動くはずのない死体

『動くはずのない死体』 森川 智喜著 毎日、暑い☀️ 毎年夏の気温が、上昇しているのでは ないかと思う今日この頃だ。 さて、 久しぶりのブログ更新。 今回は、読書である。 この本、短編5話で一冊になっている。 中でも、 「悪運が来たりて笛を吹く」が、 私…

六人の嘘つきな大学生

『六人の嘘つきな大学生』 浅倉 秋成著 曇天☁️雨天☔に台風⚡☔と 日々すっかりと梅雨の真っ最中。 こんなときは、 読書に浸る さて、 今回読んだ本は、 就活をする大学生の物語。 最終選考に残った6人の大学生が、 6人全員でディスカッションをして 内容が良け…

#真相をお話しします

『#真相をお話しします』 結城 真一郎著 ミステリーな小説が、5話。 どの物語も現代社会における シチュエーションで 誰にでも分かりやすく読みやすい。 テレビのワイドショーや新聞、 インターネットニュースなどで 目にするような事件を 小説にしているよ…

こんな話を聞いた

『こんな話を聞いた』 阿刀田 高著 久しぶりの読書。 全18話の短編小説。 内容は、 人の記憶や思い、想像や思考が、 人それぞれではあるのだが、 「あっ、それって自分もあるかも?」 と、思わせる内容だったり ちょっと恐怖な出来事の小説だったり 短編で、…

鬼畜の家

『鬼畜の家』 深木 章子著 なんともおどろおどろしいタイトル。 極力ネタバレなしで紹介したい。 小説の内容としては、 開業医の家に雇われて働いていた 看護師の女が、 家族を順番に殺めていくという物語。 その「鬼畜」な、 看護師である女は、 開業医の夫…

任務

『任務』 松本 清張著 久しぶりの読書。 このブログで読んだ本の 「読書」カテゴリーを スタートしてから100冊目。 さて、 この本は、松本清張の 「未刊行短編集」だそうだ。 「未発表短編集」?かと思った 私的に 松本清張は、 「女」の内面的な感情を文章…

山はおそろしい

『山はおそろしい』 羽根田 治著 久しぶりの読書。 今年は、春から オフロードバイクの良さを あらためて実感。 色々と愛車に 手間とお金と時間を使った。 そして、 今回の読書は、山に関する本。 サブタイトルに 「必ず生きて帰る❗」 内容としては、 登山で…

おいしい命

『おいしい命』 阿刀田 高著 短編11話で一冊になっている。 どの物語も読んでいると 何か心身が、ぞっとするような とても不思議な感覚になる。 私的に 気になったのが、 「選抜テスト」 ある女性が、人生の節目になると 必ず夢を見る。 それは、 神様に願い…

月まで三キロ

『月まで三キロ』 伊与原新著 暑い日が続く。 やはり、 「暑さ寒さも彼岸まで」なのか。 さて、この本は、 6つの中編小説が入っている。 表題の 「月まで三キロ」が、1編目。 簡単にあらすじだけ 順風満帆に生きてきた 一人の男性が、会社員から独立し、 起…

逃亡くそたわけ

『逃亡くそたわけ』 絲山秋子著 残暑お見舞い申し上げます。 いつまでも、、、 暑い☀️ XLR250を修理、修正、部品交換等をしてようやく普通に乗れるようになった。 しかし、この暑さには、参りました。。。 エアコンのありがさをしみじみと感じている今日この…

ぶたぶたのお引っ越し

『ぶたぶたのお引っ越し』 矢崎存美著 雨の日が多くどうしてもバイクより読書になる。 タイトルが、ちょっと、、、変な、感じだったが、 読んでいくにつれて心が、引き込まれていった。 私的な読書感想として、 あえてあらすじは、言わないですすめたい。 「…

致死量の友だち

『致死量の友だち』 田辺青蛙著 今年の梅雨は、短い?まだ、実は、梅雨明けしていない、かも? さて、今回は、読書。 極力ネタバレなしで、すすめたい。 あらすじは、 私立の進学校に通う主人公の女子高生が、壮絶な虐めを受けていた。 同じクラスの女子ひと…

天国へのドレス

『天国へのドレス』 来栖千依著 最近、体調不良が続く、、、 イマイチな気分。 こんなときは、読書。 今回の本は、 恋愛に破れた女子が、東北地方のある場所で自らの命を絶つために崖の上に立つ。 そこで、通りがかった葬儀社を営む若い男性に声をかけられる…

△が降る街

『△が降る街』 村崎 羯諦 著短編25話の小説。 いつものように極力ネタバレなしですすめたい。 まずはじめに私的な全体の読書感想として 自分の脳内で考えている有り得ない出来事や近未来の世界。 自分を客観的に見ている自分の存在。そんな雰囲気がする短編…

常識のない喫茶店

『常識のない喫茶店』 僕のマリ著 店舗等で働く接客業の方々に 共通した思いを描くエッセイ。 店員を見下すように暴言を吐く客は、即出禁に。 もちろん、店員へのセクハラや各ハラスメントは、NG。 他の客への迷惑行為も 「金は、要らないから出ていけ❗」は…

嗤う淑女二人

『嗤う淑女二人』 中山七里著 まだ、寒い日々。 私的に寒さ、暑さにはめっぽう弱い。。。バイクに乗りたい けど、、、やめておこう。(-_-;) そう、こんなときは、「読書」に限る。 久しぶりの中山七里作品。 「嗤う、、、」シリーズだ。 シリーズ3作品目。 …

赤い追憶

『赤い追憶』 阿刀田高 著短編11話のミステリー小説。 極力ネタバレなしですすめたい。 私的にインパクトがあったのが、 初めの「薔薇配達人」。結婚したが、妻の仕事内容や業種を知らないまま過ごす。夫が、聞いても適当に答える妻。ある日、街で民家に入っ…

心淋し川

『心淋し川』 西條奈加 著第164回 直木賞受賞作品 極力ネタバレなしですすめたい。 千駄木町の一角、心町(うらまち)という長屋で わけありの人々が、織り成す物語6集。 第1話の恋する長屋の娘の話や特に第3話の親子の話は、面白い物語だった。 そして、最…

空中ブランコ

『空中ブランコ』 奥田英朗著 今年の冬はあまりにも寒くなかなかバイクに乗る気が出なくて 休日は、部屋に隠って「読書」をしている。 さて、 今回の小説は、 病院の「神経科」に通うことになる5人の物語集。 表題の「空中ブランコ」は、花形サーカス団員で…

やまのめの六人

『やまのめの六人』 原 浩著 今回の本は、「ミステリー&ホラー」な小説。 結論から先に言うと、「とても面白い本」だった。 極力ネタバレなしで紹介しようと思う。 物語は、 宝石を強奪した犯人達が、1台の車に乗り込み、 逃走中に峠道で台風に遭遇する。そ…

ひねもすなむなむ

「ひねもすなむなむ」 名取佐和子著 物語の舞台は、岩手県。四国の高知県から、あるお寺にやってきた、若い僧侶見習いとその寺の住職、 そして、檀家とのやり取りを交えながら物語は、続いて行く。 主人公の若い僧侶の仁心は、寺の住職で師と仰ぐ恵快ととも…

少年と犬

『少年と犬』 馳 星周 著数年前の直木賞受賞作品。以前から読んでみたかった一冊。 いつものように極力ネタバレなしですすめたい。 物語の主人公は、「犬」。 犬の名前は、「多聞」。シェパードと和犬の雑種である。「多聞」は、とても賢い犬だ。 多聞は、元…

君がくれた最後のピース

『君がくれた最後のピース』 菊川あすか著 久しぶりの読書。 極力ネタバレなしですすめたい。 主人公は、大学生の女性「智子」で、2年前に母が病気で急逝する。 家族は、父親と兄。 その父親は、妻が亡くなって2年後に新しい恋人が出来る。 兄は、料理店でバ…

不要不急の男

『不要不急の男』 土屋 賢二著 今回も読書。 私的に緊急事態宣言と残暑にまいっている。 さて、本の内容は、一話が、1ページ半のコラム集。 私的に爽快感があったのが、「中高年が危ない」のところで TVニュースで「緊急事態宣言中に何故、パチンコ店や居酒…

鏡の背面

『鏡の背面』 篠田節子著長編サスペンス小説。 物語は、 薬物依存症や自傷行為、DV被害を執拗に受けてきた女性たちが、暮らす「聖アグネス寮」。 ある日その寮が、火災で全焼する。 寮を私財で設立した、マザー・テレサのような優しい先生が、その火災で焼死…